Furniture for Komaeyu


東京都狛江市にある銭湯、狛江湯のためのベンチとサイドテーブル、雑誌棚、暖簾かけをデザインする機会をいただいた。

雑誌棚はその性質上箱状に作ることが思い浮かび、それであれば既存の要素と韻を踏んでみるのが良いのではと考え、受付カウンターになぞらえてラーチ合板の箱型とし、また銭湯の各所に使われている緑色のタイルと色をあわせた化粧板を内側に貼った仕上げとした。

サイドテーブルはビールや食事を提供するカウンター前で使う想定だったが、室内だけでなく外でも食事を楽しんでもらうために持ち運びやすいコンパクトなサイズ感とし、角材を束ねたような簡易的なものとした。

ベンチは銭湯という場所柄、肌が触れるところには触り心地の良い素材を使いたかったことや、柔らかい形状が適しているように感じたので、ダルマのように丸っこく削り出したコルクで製作した。

暖簾かけは装飾的でないシンプルな筒状の形状とし、銭湯の顔となる暖簾が前に出るように心がけた。

Location: Komae city, Japan

Type: Furniture design

Furniture production( Magazine shelf/Side table/Noren hanger) : Tank

Cork production: SHOW ME -design&art gallery / Granorte

Completion: May 2025

Photo: Leo Arimoto